認めない。

認めたくない。













だけど・・・・・・・・・



続きを考えるのも怖くて ただもう

泣くことしかできなかった。











桃先輩にすべて ぶちまけちゃった。

俺の気持ち・・・



俺のことだけ覚えてないことも

俺の気持ちも知らないで笑ってることも



それは







桃先輩のせいじゃないのに・・・













大嫌いって言った。

そんなの 大嘘なのに。









だってまだ こんなに

・・・・・・想ってる

















「エチゼン!!!」









桃先輩の声が 俺を呼んでる。

声のほうを 振り向くと、、、



屋上の入り口に 肩で息をして 片足をギプスで固めて 

桃先輩が立っていた。



また夢だと思った。

泣きすぎト おかしくなっちゃったんだと。

でも そのリアルなまぼろしは だんだん俺に近づいてきて・・・

俺の目の前まで来ると

泣きそうな顔をして 力いっぱい俺を抱きしめた。



「も・・・桃、先輩・・・?」

「ごめん、エチゼン。俺、おまえの気持ち全然わかってなくて」



ち・・・ちがう。

俺が勝手に爆発して やっぱりワガママしか言えなくて

大嫌いって嘘までついて・・・



「おまえのこと思い出そうと思って 先輩たちに何回も電話でいろいろ話し聞いて

思い出そうとするといつも・・・気絶しちまうんだ・・・・・・」



気絶・・・

うそ・・・桃先輩・・・・・・



「ごめんな、こんなの・・・いいわけだよな・・・」



そんなになってまで・・・俺のこと思い出そうとしてくれたの・・・?

だからさっきも・・・



「でも俺、それでも諦めないから。」





























「嘘だから・・・」

「え・・・?」

「大嫌いって言ったの・・・全部嘘だからっ」

「・・・エチゼン」

「俺も、諦めないから・・・・・・」

「・・・ぉぅ・・・」



桃先輩はそれだけ呟いて ずっとそのまま抱きしめていてくれた。

それはなつかしい 桃先輩の匂い・・・

目をつぶって 感じる。桃先輩のあったかいぬくもり・・・



「なぁ・・・」

「・・・なんスか」

「俺の足が治って おまえのこと思い出したら 一緒にテニスしような」

「・・・うん」



返事と共にぎゅっと両腕に力を込めると やさしく抱きしめ返された。





なつかしい なつかしい・・・

それはまるで いままで抱きしめてくれたときのように やさしい抱きしめ方で・・・





























「そしたらまた、一緒に帰ろうな、越前」





























え・・・・・・


























「あれ・・・俺、今・・・」





いま・・・・・・





「俺・・・・・・」

「桃、先輩・?」


























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