最初に言っておく。 俺は越前が好きだ。 誰がなんと言おうと、俺が好きなのは越前だ。 「おらー桃城、大人しく俺に捕まっちまえよ」 「・・来るなっ」 それなのに・・ なんでこの人の前で赤くなってんだ、俺・・!! 越前は越前でも、こいつは越前の兄貴じゃねぇか。 「そんなんで逃げられるわけねぇだろー」 そんなんでって、俺が床に突っ伏して逃げるようにドアに向かってるのは、 あんたが背中に乗っかってるからだろー・・!! 「退いてクダサイ・・」 「やだね」 くっ・・・重い・・。 1階には越前がいる。 ここから大声で越前を呼べば何とか・・!! そう思って息を深く吸い込むと、 ドアがバシンっと開いた。 「うるさい!桃先輩一人でなにやってんの!どこにいてもうるさ・」 越前は目を見開いて、1階からとって来たファンタの缶をゴトッと床に落とした。 「なんでリョーガがここにいんの」 そう言いながら、越前は俺に駈け寄って、一瞬青ざめた。 「うそっ。桃先輩!!リョーガにヤラれたっ?」 「あのなァ、なんでおまえはそうゆ・」 「悪ィな、チビスケ。おまえの大事な桃先輩な・・・・・」 「俺が食っちまったv」 俺が言いかけた途中で口をふさがれた。 何言ってんだこの人ーーーーーーーーーーーッッッ!!!! もがもがと暴れても、上から乗られるわ、口をふさがれるわで身動きが取れない。 「桃先輩から降りろ」 「おーおー、怒っちゃって、まだまだだな、チビスケv」 「降りろったら降りろッッ!!!」 や、やべぇ・・ 越前、マジギレ寸前モード・・つかもうキレてるか。 ここはひとまず彼氏として越前をなだめて 「越前、あのな実は」 「うるさい!!桃先輩は黙ってて!!!」 いやあの・・俺、被害者なんですけれど・・も と、言おうとしたが、 越前の眼光に・・ 「は・・はい。」 反射的に黙ってしまった。 な、情けない・・情けないぞ、俺。 そんな様子を見てリョーガの方はクスクス笑ってるし、 そんなリョーガをみて、越前は更に怒りさ倍増してるし・・ はぁ。 俺には平穏な日々は、訪れるのでしょうか・・・ 泣。 初リョガ桃リョ。 越前家は桃城が大好き! |