来てはならぬと、言ったではないか・・・・・・・・・ ・・・私を助けるな。 「・・・そのうちの一人は、身の丈ほどの大刀を持ったオレンジ色の髪の死神だそうだ――」 固い決心だった。 それが、恋次の一言で、体が震えるほどの感覚を持ったなんて、 許されることではない。 体の震えを我慢していた。 小刻みに震える私の姿を恋次も見たのだろう。 恋次は私の姿を見ないようにして、部屋を後にした。 静まり返った部屋の中で、キーンと耳鳴りがした。 その一言で、こんなにも胸が騒ぐのはなぜだろう。 なぜこんなにも苦しくなるんだろう。 自分を許すな、私を助けるな、こっちへ来るな、 ・・・・助けて。 一瞬でも、心の中ででも助けを求めるなんて。 なぜおまえは私を助けてくれるんだろう。 なんでこんなに苦しいのだろう。 もう私には何もないと思った。 家族もいない、仲間は死に、死神になった。 異界である現世でおまえと出会った。 ただそれだけのことではないか。 それなのになぜ・・・・ なぜおまえと出会ってしまったんだろう。 心とは裏腹に、瞳に涙の膜が張る。 これは、助けを請う涙だ。おまえを愛しいと思う涙だ。 必死にこらえているのに、なぜ私の体は言うことを聞かない。 罪深い、罪深い。 私は人を殺したのだ。愛した人をこの手で・・。 もう、私は愛してはいけない。愛されてはいけない。 それなのになぜおまえは私を助けるんだ。 なぜ私は助けて欲しいと涙を流してしまうんだろう。 海燕殿・・教えてください。 私は今なにをすればよいのでしょう。 あいつになにを言ってやればよいのでしょう。 もしあなたが今の私を見たらなんと思うでしょうか。 おまえらしいと笑われますか。 それともあのときのように、怒鳴りますか。 ・・・・・・海燕殿。 一護・・・・。 ルキアのためのお題でしょ!とまで思ったお題。 BLEACHのダークはいろいろ考えさせるものがありますね。 書きながら頭がごっちゃになります。 イチルキのはずなのに、恋ルキと海ルキばかり想像しながらの突発書きでした。 |