寒いといってつけたストーブの音が部屋に響く

部屋があたたまるまでの時間


「ほら」


凍えた手に 少し熱めのマグカップを渡す

白い湯気が立ち込めるカップを覗いて 越前はそれを突っ返した     

冬にあったかいものって言ったらこれだろ


「牛乳いや」

「うまいんだって!」

「こうゆう時って 普通お茶じゃないの?」


牛乳だろ

そりゃあ越前が牛乳嫌いだってことは知ってはいるけど

てか お茶って ホントにこいつ帰国子女か?

何はともあれ せっかく出したものは飲んでほしいわけで


「飲め」

「イヤ」

「じゃあ 俺が飲んじまうか」

「ダメ」

「あのなぁ…」


苦笑いすると 不機嫌に顔を膨らませる

(んな顔したってかわいいだけなんだけどな…?)

ため息をついて 寒さにはかなわないようで

ようやくしぶしぶと手を伸ばした


「ぐぐーといけ」




  ゴク。




ぎゅっと目をつぶって一口

しっかり味わって 俺を見る

別に薬飲ませてるわけじゃねぇのにな


「あれ」

「ん?」

「…おいしい」

「砂糖入れたからな」

「ふーん」


納得してるのか してないのか

ふーふーと冷まして また一口


「ふぅ…」





おなかの中からぽかぽかあったかくなってくる

あったかい牛乳…意外とおいしいかも…


「ハマっただろ」


桃先輩は得意げに笑う

あんた 砂糖入れただけじゃん?

でも 入れてくれなきゃ おいしくなかったけど


「いつでも作ってやるよ!ま 誰でもできるけどな」

「俺は桃先輩に作ってほしいけどね」







え……?







「だって 自分でやるのめんどうでしょ?」

「ちぇ そうゆう経路かよ」


期待が外れて 舌打ちをして 桃先輩が少し肩を落とす



…ばぁか そんなのウソに決まってんじゃん

桃先輩に作ってもらったほうが おいしいに決まってる

俺のために作ってくれたホットミルクのほうが


あーあ なんで見抜けないかなぁ

そうゆうにぶいところも好きだけどね


「まだまだだね」

「コノヤロウ」


残った牛乳を飲んで すっかりあったまった

もうストーブなんていらない


「おい」

「なに」

「俺 まだ寒いんですけど?」


ストーブをとめようとした俺を 引き止めた

ああ 桃先輩は飲んでないんだっけ

じゃあ……







ちゅ















「あったかいの半分コ」

「おまえなぁ//」

「あったまったでしょ?」

「…ばーか 全然足りないってーの」


今度は桃先輩から















ちゅ ちゅ ちゅう








なんだ


結局 ストーブ いらないね















 ---------------------------------------------------
 □ハズ//!自分恥ずいです。
  ホットミルクに砂糖とバニラエッセンスをいれるとおいしいですよv
  (恥ずいのをごまかしてみたり…)


back




















100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!