…落ち着かねぇな



「ほあら」



落ち着かねぇよ…

さっきからまん丸な瞳が テーブルの下から覗いてこっちを見上げる

見るってより 睨む に近い視線…



「ほあら〜」



視線が痛い…



「桃先輩おまたせ」

「おう サンキュ」

「ほあら〜」



ジュースとコップを持って 部屋に入ってきた越前に飛びつく

俺に見せ付けるかのように 越前の足元にすり寄る



「ちょっ カルピン!危ないだろ!」



越前を通せんぼするように 前に立ちふさがる

動けなくなってる越前を見て 俺はカルピンを抱き上げて ベットの上に乗せた

それでもカルピンはすぐに 座った越前のひざの上に乗る

しかもちゃんと俺のほうを向いて だ



凝視



主人を取るなって目が言ってる

今までは俺にもすりよってきた

けど ある日を境に ずっと睨まれてる(気がする)

越前の家に行くたび いつもこんな調子



キスしてるところを見られた日から



偶然そのときこいつがいて…

俺と越前をみて部屋から去っていった

ネコに見られたからって気にしちゃいねーけど

でもやっぱ見透かされてるんじゃないかって



そんなことを思っている間にも 凝視 凝視 凝視















「ねぇ なにカルピン睨んでんの」



真横からいつもより低めの声

今度はこっちが不機嫌

カルピンと越前の睨め攻撃

こいつら 似てる…

飼い主似たんだか 飼い猫に似たんだか



「別に睨んじゃいねーって こいつがずーっと見てくんだよ」

「ふーん 好かれてんじゃないの?」

「なに 怒ってんだよ」

「…カルピンばっかみてないで」



ひざに居たカルピンを嫌そうに追い払って



「俺だけ見てればいいの」



その目には少しだけ哀愁も帯びていて


俺がカルピンばっかり気にして見てたからか


寄りかかるようにして 俺に体重を預ける

ゆっくり背中に手を回されて

俺もそれに応える



「越前 ヤキモチ?」

「…ちがう」



赤い顔を見せられて 愛されてるなぁと実感する

その貴重な瞬間が今

思わず顔が緩んで 頬にキス



「そこじゃ やだ」



催促するように かわいい口が尖って

望みどおり その唇にキスを落とす



塞いで離して 塞いで離して



それを続けて 熱いキスをすると もっと素直に体を預けてくる

なんの防御もない ありのままの姿



抱きしめて

抱きしめて

抱きしめて



「カルピンなんか見なくていいから」





俺だけみてて





耳元でささやかれて まだ腕に力が込められた





わかったよ





口元が緩んで また体を引き寄せる

そうゆうのをヤキモチってんだけどな



「ほあら〜」

「カルピン うるさい」

「ほあら〜」

「うるさいってば」



俺の胸に顔を埋めながら かまってほしそうに鳴くカルピンを追い返すように言い放つ

相手にされないのがわかって カルピンはドアに向かって歩き出す

ふわふわなしっぽが最後に見えて カルピンは部屋から姿を消した







わりぃな カルピン









今日のところは俺の勝ち♪












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□カルピン初出演ですvかわいいなぁカルピン
 さわりたいなぁカルピンvてかネコってほあら〜って鳴くのかな?
 てか王子 桃に惚れすぎだよね そーゆーのが好きなんだ!
 まったりラブラブがいいんだ!!
 てかもうチューしてくれて私は満足デスvv



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