トロンと眠そうな目をこすりながら

リョーマはベットに座ってる桃城の肩によりかかった。



「眠いか?」

「ん…大丈夫…」



明らかに限界に近いであろうリョーマの頭をぽんぽんと叩く

リョーマは やめてよ と不機嫌な目で桃城の手をとる



「…余計に眠くなる」

「それじゃあ 眠気覚ましにケーキでも食べるか?」

「…本気で言ってんの?」



笑いながら桃城は壁の時計を見上げた。



12月23日。

この日はレギュラー陣でリョーマのために誕生日パーティが催された後だった。

食え食えと強引に食べさせられ 嫌になるほどケーキを食べさせられたのだった。



「俺のケーキなのに 一番桃先輩が食べたっすよね」

「食い盛りなんだよ」

「盛ってんのは 食い意地だけじゃないっすけどね?」



意地悪い笑みを浮かべると 否定しにくそうに 苦笑いを返された。

桃先輩らしいけどね と言ったら いつもみたいに髪をなでられた。



カタカタと窓が鳴った。



「雪 降りそうっすね」

「そうだな 結構寒いしな」



窓の外の闇は厚い雲に覆われて 冷たい北風を降らす

見ているだけでもガラスを通して 体の体温を奪われそうになる

寒さと眠さで我慢できなくなったリョーマは 立ち上がって

向かい合わせになるように桃城のひざの上に座った。

目をぱちぱちさせて不思議そうに桃城が 近づいてきたリョーマの目を見つめる。



「寒い」



わざと素っ気無い顔をして 桃城の首に手を回してぎゅうっと抱きしめた。

いつものように すぐに抱きしめ返される。

無言のまま少し抱きしめあって...





 もうすぐだな





耳元でささやかれたくすぐったさと 抱きしめられた暖かさで

また睡魔が襲ってくる。

目が閉じるのを必死でこらえ 抗議するように桃城と視線を合わせる



「やめてってば//」

「眠いなら このまま寝ちまえよ」

「やだ。12時ぴったりにおめでと言ってもらうんだから」

「ははっ がんばれよ」

「最悪……」



頭をなでたり やさしく抱きしめながらそう言う

矛盾してる

それでも 肌の感触と温度は手放したくなくて...

自然と離れられなくなる











時計が12時をつげる











「おめでとう 越前」

「ありがと・・・」



少しうつむいてつぶやくと ほっぺたにちゅっとキスされた

恥ずかしくて桃先輩の胸に顔を埋めた

熱くて くすぐったくて 心地よくて



お返しに 桃先輩の唇にちゅっとキスをする

うれしそうな笑顔が返ってきて またキスされる

キスされた勢いで ドサっとベットの上に倒れこんだ

それでもキスは止まらなくて 時間を忘れるほど夢中になった

あったかくて きもちよくて...







「越前 明日も一緒にいような」

「……うん//」







ケーキなんかいらない



プレゼントだっていらない



一緒にいれればそれでいい

















俺たちのクリスマスはまだ始まったばかり...

















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□リョーマ君お誕生日おめでと〜v
 そしてハッピークリスマス!
 ということで今までで一番甘かったです(甘すぎ)
 ぶっちゃけなんか誕生日とか関係ない内容に・・・(後悔
 すみませんでした・・・

 


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