「gladうれしい busy忙しい winter冬…」

「桃先輩 うるさい」

「そうゆうおまえもちゃんとやれよな さっきちゃんと教えたろ」

「……………」



期末1週間前

テニスもできずに引きこもって勉強

まだこいつがいるから救われたものの ほんっとにガリ勉なんて性にあわねぇよ

文句を言ってもテストは近づき 日数は減るのみ。

英単語を永遠と読み続けてれば 越前に文句は言われるし

こいつはこいつで さっきから1問も進んでないし

やっぱり帰国子女に国語ってきついもんかな



「ねぇ、桃先輩 テニスやろーよ」

「おまえ期末ってわかってんのか?」

「だから休憩」

「休憩ってのは勉強した後言うもんだぞ」



そう睨むなって

こいつは最初から勉強なんかする気はないらしいけど

一年の数学なら勉強するまでもねぇしな 簡単だし

だけど俺はヤバイ 中間ギリギリ赤点逃れて今回もヤバイ



「桃先輩こそ期末ヤバいんでしょ。俺教えてあげよっか?」

「お サンキュ」

「で、どこがわかんないの?」

「これ。文法のとこな。主語は解るんだけど動詞と形容詞の区別がな…」

「動詞…?形容詞ってなに?」





だめだこりゃ

なんとなく予想はついたけどな

結局話がかみ合わなくて 一向に進まない

ぱらぱらとページをめくっていると ひとつの単語が俺の目に止まった

俺は越前の肩を叩いて 指差した



「越前、これ発音してみ?」

「…なんで」

「いいからいいから」

「他のにしてよ」

「いいだろ 読むだけなんだから。本場の発音聞かせてくれよ」

「はぁ…しょうがないっすね…」










「I love you....」










「…さすが もう一回」

「なんでっ//!」

「俺のためにもう一回!」

「やだ!桃先輩が言えば?」

「I love you.」

「…ナマりすぎ」



ふきだし笑いをぐっとこらえて 含み笑いをされて

むきになって俺は イントネーションを変えながら 何度も発音を繰り返した



「I love you. I love you…?I love you〜♪」

「違うってば I love you!」

「I love you?」

「だからナマってるって I love you!」

「I love you?」

「I love you!」



言うその度に越前に正しい発音をされて戸惑う どこがどう違うんだか全然わからない

こう何回も繰り返していっていると 俺も越前も照れも言葉の意味もなくなって

ただ俺と越前のI LOVE YOU合戦が続いていた。








近寄る足音にも気づかずに。








「二人ともラブラブなのね」








ピタリと動きが止まって 少しの沈黙

ドアが開いていて そこには奈々子さんの姿。

その前にはI LOVE YOUとお互い連呼する 俺と越前の姿

奈々子さんはにっこり笑うと ここにお菓子置いてくわね とテーブルにおぼんを乗せる

ごゆっくり と笑顔で告げて 弁解の時間もなく そそくさと部屋を去って言った。

その少しあと気のせいか 下の方で南次郎さんが笑い声で聞こえたような気がした。

おそるおそる 隣に視線を移す



「桃先輩…覚悟はできてるっすね」

「…な なんのことかな?」



笑ってごまかしても あとの祭り

指を鳴らしながら近寄る越前 苦笑しながらあとずさる俺

その後 越前にこっぴどく殴られたのは言うまでもない










あぁ…愛がいたい……

















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□ギャグ桃リョ(笑)
 ギャグにするつもりはなかったのだがね。
 桃はやられキャラです。でも攻めです。
 この話からわかるとおり奈々子さんも桃リョ信者ですよ^^
 やりましたね 心強い仲間が増えましたよ。



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